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幽霊に憑かれた古典主義のオタク
画家はいつの時代もエゴイストである。昔の宗教画だって、結局宗教を大義名分にして、自分の描きたいものを描いていただけだった。ミケランジェロは光り輝く肉体を、ラファエロは美しく理想の女性像を、そして、レオナルド・ダ・ヴィンチは“人間„という存在を。古典主義だの、日本の油画の歴史だのと能書きを重ねるぼくも、ただ、彼女たちを描きたかっただけなのかもしれない。ぼくは西洋古典主義のオタクであり、彼女たちの姿を“...
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