清竜人25の解散について
清竜人25が昨日(11月20日)のライブ中に解散を発表しました。今、解散を発表した時に歌っていた新曲を聴きながら、キーボードを叩いています。とてもいい曲です。個人的な感情が色々と湧き出てきています。しかし今はそれは措いておきましょう。解散の発表にあたって、清竜人25というものを今ここで改めて整理して考えておきます。そして離婚ではなく解散と言われた理由も。...
View Article矢野利裕『ジャニーズと日本』についてのメモ、あるいはSMAPの特異性
はじめに SMAPの解散発表があったからか、今月はSMAP関連の新書がいくつか出た。ここでは、その中で最も面白かった矢野利裕『ジャニーズと日本』を取り上げ、特に気になった部分について、いくらかコメントを加えていこうと思う。 『ジャニーズと日本』の方針...
View Article改めてアイドル批評の必要性について~『ゲンロン4』を手掛かりに~
このブログを始めてからもう少しで一年が経とうとしていますが、最初のブログのタイトルは「アイドル批評とは何か」でした。新年だから、というわけではないのですが、このあたりで改めてなぜアイドル批評が必要だと考えるのかを書いておきます。ここでは、先日読んだ『ゲンロン4』における議論を手掛かりにして考えていきます。...
View ArticleESPECIAが解散を発表しました
第2章に入ってから1年と経たないうちにESPECIAの解散が発表されました。まず始めに明かしておかなければならないのは、第2章になってから自分が1度もESPECIAの現場に行っていないということ。以下思い付くまま書きますが、あくまでライブに行かなかった奴の言い訳でしかないという部分が少なくありません。私がライブに行っていれば、彼女たちは解散せずに済んだのでしょうか。もちろんそんなことはない。私一人が...
View Article今こそ『前田敦子はキリストを超えた』を読み直す
先日、批評家で、アイドルグループPIPの元総合プロデューサーの濱野智史が、ニコ生で「濱野智史の告解と懺悔」と題された放送を行った。これはPIPの解散を発表するものであると共に、その試みが失敗であったことを、プロデューサー自身が認めるというものでもあった。また濱野は、今後アイドルには関わらないということも明言していた。...
View Article「Especiaは概念である」という命題について
周知のように、「Especiaとは概念である」という命題が存在する。Especiaが解散した今、この命題はさらにその重みを増してきていると言うことができよう。しかしながら、この命題には変更が加えられなければならない。というのも、概念とはただ存在すると言明することによって容易に存在しうるものではないからだ。...
View Article・・・・・・・・・1st single『CD』について
・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の初のシングルである『CD』が、昨日リリースされました。実はこの記事を書いている時点でまだ『CD』は聴けていないのですが、ツイッターのTL上に流れてきた感想を踏まえた上で、現時点での感想を残しておきます。...
View Article・・・・・・・・・はなぜ王道アイドルなのか
・・・・・・・・・(以下、ドッツ)は紛うことなき王道アイドルです。しかしそれは、いかなる意味においてのことでしょうか。 ドッツはよくへんなことをやります。コンセプト担当はインタヴューでいつも小難しいことを言ってます。しかしその一方で、特に何も考えなくとも、パフォーマンスを楽しむことはできます。ノイズだけでなく親しみやすい楽曲もあります。かくて、ドッツは王道アイドルでもある…。...
View Article古村雪「ポストスーパーフラット・アートスクール成果展ファン投票最優秀作品『会いに行け アイドル(2035年)』作者解説」を読む
タイトルが長くてすみません。今回の記事は、・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)のコンセプト担当である古村雪さんが2014年に書いた「ポストスーパーフラット・アートスクール成果展ファン投票最優秀作品『会いに行け...
View Article・・・・・・・・・2ndシングル「Tokyo in Cage」について
現在「アイドルと芸術」展で展示されている・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の2ndシングル「Tokyo in Cage」を鑑賞してきました。主な感想は3つ。1つ目と2つ目は短くて、3つ目は少しだけ長くなります。では1つ目から。...
View Articleドッツのコンセプト解説の解説①
大きく分けて、二つの話が書かれてあった。まずは「アイドルの枠」問題に絡めながら、アイドルそのものについて(第2節)。そして二つ目に、アイドルと批評の関係について(第3節)。...
View Articleドッツのコンセプト解説の解説②
以下で示すのは、ドッツ運営が振付師のかたに送った文章「東京マヌカン 歌詞解釈とカバーコンセプトについて」についてのみの要約になります。今回のコンセプト担当の記事は、おおよそこの文章の内容に尽きます。 ・君(初音ミク)と僕...
View Articleドッツのコンセプト解説の解説③
今回は要約ではなく、ただ感想を書き散らす形でいきたいと思います。今回のコンセプト担当の文章も、例のごとく長かったのですが、その途中でも出てくるように、ひとまず都市というコンセプトを念頭においておけば理解しやすい部分があるのではないかと思います。以下で、少し展開させてみます。...
View Article「女の子の東京」をつくろう
世界中の女の子が憧れる都市は、決まっている。パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京。 私はそれらの都市を、身に纏いたかった。東京という都市の殻を、自分の身に。 そうするには、自分の身を、削って削って細く、邪魔にならないようにして、そっと都市の殻の中に挿し入れるしかないと思っていた。...
View Article記号と空白――ドッツのふたつの定期公演について
・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)は基本的に毎月一回定期公演を開催している。12月は「Tokyo in Words and Letters」が開催された。そして2月には「Tokyo in 『...
View Articleドッツ5thワンマン「Tokyo in Picture」について
・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の5thワンマンが、2月19日に行われます。以下では、「Tokyo in Picture」というタイトルに込められた意味、そしてこのワンマンが「時代に逆行する」ライブであると予告されていることの意味、これらのことを考えてみます。...
View ArticleTokyo in Picture、時代に逆行するアートとしての
絵画のように生まれ、映画みたいに生きた、まるで彼女は、彼女の生き写しだ。(「Tokyo in Picture」フライヤー) 君に出会ったーー取り返しようのないくらい。幻でもなく、間違いでもなく、たしかに。………求めてるのはハートだけ。差し出せるのはアートだけーーそうでしょう?(For Tracy Hyde「Theme for "he(r)art"」)...
View Articleドッツ9thワンマン「Tokyo in Natural Machine」について
さて、「Tokyo in Natural Machine」について、というわけだが、一体何を書けばいいのだろうか。なんたってヒントが少なすぎる。とりあえずほぼ唯一の手掛かりと言えそうなツイートを貼るところから始める。 【3/24日】都市とは何か、アイドルとは何か、人間とは何か、そんな大それたテーマを視野に入れつつ、「・ちゃん」たちがパフォーマンスで物語る|・・・・・・・・・ 第9回ワンマンライブ...
View Articleドッツ関連の記事、全部自分で振り返っていく①(2016年編)
【2016年9月8日】 ドッツのお披露目から4日後、一番最初にドッツについて書いた記事がこれ。コンセプトがあまりに魅力的だったので、逆に「簡単には騙されないぞ!」と、警戒心を全開にして書いているさまが文章から伝わってきます。でも最後には当分動向を見守りたいとも言っており、結局当分どころか最後まで応援することになるのでした。...
View Article幽霊に憑かれた古典主義のオタク
画家はいつの時代もエゴイストである。昔の宗教画だって、結局宗教を大義名分にして、自分の描きたいものを描いていただけだった。ミケランジェロは光り輝く肉体を、ラファエロは美しく理想の女性像を、そして、レオナルド・ダ・ヴィンチは“人間„という存在を。古典主義だの、日本の油画の歴史だのと能書きを重ねるぼくも、ただ、彼女たちを描きたかっただけなのかもしれない。ぼくは西洋古典主義のオタクであり、彼女たちの姿を“...
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